4515.gif  WHO 鍼灸の適応疾患、当院の症状別診療内容


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当院へ来られる多くの患者さんがお一人でたくさんの症状を抱えておられます。
問診の結果、多くの場合、長期にわたる心身両面での過労が原因と考えられます。
たとえば、腰痛、膝痛、頭痛、生理痛など様々な痛み、肩こり、首こり、めまい、高血圧、
しびれ、だるさ、しんどさ、冷え、などです。このような場合に鍼灸は高い効果を発揮します。

現代医学では、対症療法的にお薬が処方されることが多いですね。
症状ごとにお薬をのんでいたらのみすぎになってしまい、胃腸にも負担を与えることになり、身体にとっては好ましくありません。

一方、鍼灸を始めとした東洋医学では、病名や個別の症状にとらわれず、身体全体を包括的にとらえて治療を行います。
身体のコンディションそのものを少しでも良い状態に導くことが病気治療の第一歩と考えます。
このような考え方で治療を進めてゆくと、当初たくさんあった症状が次第に消えてゆくということを多く経験しています。これは、鍼灸治療によって、眠っていた自然な治癒力が活性化したおかげだと考えることができます。

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WHO(世界保健機関)では鍼灸は以下の症状に効果があるとしています。

鍼灸の適応疾患リスト(WHO草案、1996年)
運動器系疾患  上顆炎(テニス肘)、頚部筋筋膜症、頚椎炎、肩関節周囲炎、
慢性関節リウマチ、捻挫、打撲、変形性膝関節症
消化器・呼吸器系疾患 胆石、下痢・便秘、過敏性腸症候群、潰瘍性腸症候群、急性扁桃炎、
咽頭炎、喉頭炎、慢性副鼻腔炎、気管支喘息
疼痛疾患 頭痛、片頭痛、緊張型頭痛、坐骨神経痛、抜歯疼痛、ヘルペス後神経痛
術後疼痛、三叉神経痛、腎石疼痛、胆石仙痛、扁桃腺摘出術後疼痛
循環器系疾患 狭心症を伴う虚血性心疾患、高血圧症、低血圧症、不整脈、
神経循環性無力症
泌尿・産婦人科系疾患 月経困難症、分娩誘発、月経異常、女性不妊、男性不妊、
遺尿症、尿失禁、尿閉
その他の疾患 近視、肥満、メニエール症候群、片麻痺、うつ病、薬物中毒、
アルコール中毒