4515.gif  よくあるご質問


 日ごろ、皆様からお問い合わせのある質問のうち、特に多いものを掲載しています。


鍼(はり)は痛くないのですか?お灸は熱いですよね? 指圧だけでは?

 鍼治療に使う鍼は、注射針や縫い針とは太さ、形状が全く違うため、刺す時の痛みも心配するほどのものではなく、むしろ痛みがないことが多いのです。
お灸も痕(あと)の残らないやり方を工夫していますのでご心配いりません。

 指圧だけを希望するという方、どうしても鍼はこわい、でも治療は受けたい…という方は一度ご相談ください。

治療前・治療後に気をつけることはありますか?

初めておいでになる時は、時間の余裕を見て少し早めにおいで下さい。焦って来られるとからだが安定するまで、治療ができないことがあります。どうぞ何もご心配なさらず、安心した気持ちで来て下さい。

 服装ですが、治療に適した着脱しやすい服装をお持ちになり、着替えて下さるとよいでしょう。上はTシャツなど、下はパジャマやジャージなど。いずれも締め付けないゆったりしたものが適しています。

 舌の色を診察しますので、あまり色の濃い飲み物は飲まないでおいで下さい。また、よく舌に生えている苔(コケ)をブラシなどできれいに掃除している方がおられますが、苔の状態も診察に役立てますので、削ったりせず、自然な状態のままおいで下さい。

 そして鍼灸治療を受けたその日は…
なるべくゆったりと過ごしてください。間違っても、職場に急いで戻って夜遅くまで働く、というようなことは避けてください。献血にゆくというのもからだに負担を与えますので別の時にしてくださいね。(笑)

 鍼灸治療は交感神経(自律神経の一種)の興奮を鎮め、からだをリセットしてくれるので、治療後には隠れていた本当の疲れが表面に出てくることがよくあります。例えば、からだがだるくなったり、異常に眠くなったり…。これは一種の好転反応ですから歓迎すべきものです。ご心配には及びません。ただそういう時は、これを好機ととらえ、しっかり休息を取るようにしてください。そうすれば、治療効果も倍増するでしょう。入浴は1~2時間後なら構いません。

どのくらいの間隔で治療を受けたら良いのでしょうか?

鍼灸治療は反復によって効果を上げてゆく治療法です。さっきまで苦しんでいた症状が、たった一度だけの治療ですっかり良くなるという場合もありますが、それはからだの損傷の程度が軽く慢性化していない場合です。

 そもそも病気治しというのは来た道を帰っていくようなものですから、今の症状を消し去るだけでも数回の治療は必要です。症状がこじれている場合はしばらく通っていただかなくてはならないこともあります。

 治ったといって放置し、またからだを酷使していると、以前と同様に疲労が蓄積して、再び同様の症状が出てくる場合があるのです。そうなると、また一から治療を始めなくてはならず、再び間隔を詰めて通っていただかなくてはなりません。

 特に普段から調子がすぐれない方は、いちばんつらい症状が治まった後も、定期的なメンテナンスの意味で治療を受けられることをお勧めします。毎回楽しんで来ていただけるとより効果的です。心身は表裏一体なので、治療に積極的だとからだによく響くのです。

以前他院で鍼灸治療を受けたことがありますが、後からしんどくなり、どうも私のからだには合わないようです…?

「私は昔、鍼灸治療を受けたことがありますが、その後しんどくなってしまって二度と嫌です」ということをおっしゃる方が時々あります。こういう方は恐らく、一度に何十箇所も治療を受けた方だと思います。

 鍼灸治療には副作用はありませんが、ただ、一度に身体にたくさん治療をしてしまうと、からだをびっくりさせてしまうことがあるのです。特にからだのアンテナが敏感な方もおられますので、そういう方はなおさらそうです。この刺激量を見極めることは、治療者にとって何よりも大切なことの一つです。

 患者さんごとに鍼や灸の刺激量を見極めて治療を行わず、十把一絡げ(じっぱひとからげ)に同じ治療をしていると、このような「事故」が起こりえます。このことが一種のトラウマになり、もう二度と鍼灸は嫌だとおっしゃるのでしょう。これはもっともなことで、患者さんに責任はありません。

 この点をわきまえて治療すれば、鍼灸治療はとても素晴らしい効果を受けた人にもたらしてくれます。そのために当院では初診に時間をかけできるだけ丁寧に診察と治療をしているのです。

 鍼灸医術という東洋の知恵の結晶を幸福な生活のために利用しないのは、あまりにももったいないことです。

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